何にもやる気にならないから「モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書」を読んだ

読書記録Prime Reading

「Prime Reading」にあったので、読んでポイントをまとめてみました。
プライム会員は無料で読めます。会員の方は是非読んで下さい。

世代による幸福の種類の変化している

「何もなかった世代」と「すでにある世代」では幸福の種類が違う。
「何もなかった世代」は「達成」「快楽」が幸福であるのに対し、「すでにある世代」は「意味合い」「没頭」「良好な人間関係」に幸福を見出している。

幸福の種類

偏愛を生かす

偏愛とは・・・

ある特定の人・物だけを愛すること。かたよった愛情。

いろいろなものがAIに取って代わられる時代には、この偏愛こそが人間の価値になる。
好きなことをやり続けることこそが最大の競争力になる。

これからのビジネス

相手の潜在的な欲求を見つけ出して、体験をプロデュースしていくことが、これからの仕事になる。
より新しい切り口やモノの見方を変えることが必要とされているため、「インサイト」に基づいたユーザー目線のサービスや商品を作り出すことが大事。

インサイトとは・・・

対象による消費活動や購買意欲を促す潜在的な欲求のスイッチ

私的ポイント

残業せずに町に出て、直接顧客に触れる時間をもち、インサイトの吸収量を増やすことが大事

「有り難いこと」を見つける

「他人から見れば非効率かもしれないけれど、私はどうしてもこれをやりたい」という、偏愛ともいえる嗜好性。それらを個人がどれだけ大事に育て、それをビジネスに変えていけるか

自分の強みを知り、弱みを補う

明日どうなるか分からない昨今では、四方八方から、常に柔軟な対応が求められます。組織が柔軟な対応をするためには、チームメンバーは同じような性質ではなく、それぞれ異なる得意分野を持ったメンバーであるほうがいい

偏愛の方向性は合致しつつ、それぞれの強みが被らないようなチームが好ましい。
そのためには自分たちの性質をしっかり把握しておくことが重要。

自分の強みを把握する方法

約20ドルからできる有料診断→日本語版ストレングスファインダー

ストレングスファインダーの34の資質

診断テストが受けられるアクセスコードが付属した書籍のほうがお得みたいです。

エムグラム診断

m-gram社が提供するサービスで、「性格成分44種類のうち、性格で強く出ている8成分を精密に抽出」してくれます。
バックデータ数が多いのに無料ですので、まずはこちらをやってみるのもいいかもしれません。

偏愛マップ」を作成する

自分のことを他人に伝えるために、教育学者の齋藤孝さんが編み出した「偏愛マップ」を作成する。
マインドマップのように、ひたすら自分の好きなことを掘り下げていく。

自分のトリセツを書き、チームで共有する

1.チーム(会社)に入った純粋な理由
2.自分が得意だと思っていること
3.自分が向いていないと思っていること
トリセツはお互いを簡単に理解し合うツールとして有用。

変化のスピードに追いつくために必要なのは「信頼」

能力・性質の異なる他人と補い合い、信頼し合うことで変化に対応できる。

一気に信頼度を高める方法

2人とも同じ方向を向いて前後に並びます。次に、前に立っている人は後ろに倒れてください。そして後ろに立っている人は、倒れてきた前の人を両手で支えてください。これを、交互に行うだけです。

Googleが突き止めたクリエイティブなチームの特徴

お互いの心遣い、配慮や共感」があるチームは、「心理的安全性」が満たされ、クリエイティブな試みにチャレンジしやすい。

第四章 個人の働き方

ここがこの本のキモの部分。なのでザックリとエッセンスを。
詳しくは本書を是非読んでみましょう。

イキガイとは


「自分の好き」をIkigaiに変える際に念頭に置くべき「Ikigaiの図」。
ただ単に自分の好きなことをやっているだけではイキガイにはならない。
イキガイとして昇華させるためには「得意なこと」「稼げること」「世界が必要としていること」を「好きなこと」に如何に掛け合わせられるか。

「ライスワーク」と「ライフワーク」

ライスワークとは・・・

ライフワークに自分が没頭できるためのお金と時間とリソースを生み出すもの

ライスワークで割り切って収入を確保し、空いた時間でライフワークに没頭する。
そのうちに、自分の「好き」が「得意」になり、「お金」になり、「世界が求めること」と合致したとき、4つの要素が重なりあって、「イキガイ」で稼げるように徐々になっていけるでしょう。
ライスワーク無しでライフワークが成立する、この状態を目指したいですね。

まとめ

やる気の出ない今日このごろ、タイトルに惹かれて読んでみましたが、これまでの自分の知見と重複する部分も多く楽しく読むことができました。
新しい知見は正直あまりありませんが、特に若手社員の面倒をまとめて見ることになった係長クラスの人は、読んでみると若手との考え方の違いの根本について理解でき、チームとして働く際の参考になると思います。

何しろ「自分の本当に好きなこと」が見えていないので、当面は迷走する日々が続きそうです(^_^;)